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臨床工学技士

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特長

臨床工学技士は、「生命維持を管理する装置の操作・保守・点検・管理」ということを任されています。
業務内容としては、血液透析を主とした「血液浄化療法業務」、医療機器の使用中点検および保守点検・修理を行う「医療機器管理業務」、狭心症・心筋梗塞に対して検査および治療を行う「心臓カテーテル検査業務」などがあり、病院内で幅広い分野で業務に携わっております。

ローテーション体制

心臓血管外科業務を除くすべての業務に対して、一定期間のローテーションを行い各部門に従事しております。(透析業務・病棟管理業務をローテーション制、心臓カテーテル業務・透析業務をローテーション制等)
新人職員は3か月ごとの期間、病棟業務全般と血液透析業務を交互に経験し、その後技士としての基礎的な知識や技術の教育を受け、習得した知識を基に病棟業務全般に対応できる力を身につけながら配置されます。技士ひとり一人の希望と職場状況を考慮しながら、ローテーションを行っています。(血液浄化業務・病棟管理業務・心臓カテーテル業務・不整脈アブレーション・心臓電気デバイス・てんかん外来等)
全ての技士が様々な知識と経験を積めるよう、部署全体のレベル向上と当直対応可能になる事を目的としております。これらのことを踏まえながら、ジェネラリストを育成する組織形態となっています。

当直・待機による24時間365日対応

緊急心臓外科手術、心臓カテーテル治療目的に於いて毎日4名の職員が終日待機勤務を行っています。地域医療の充実を図り、緊急的な治療が提供できる地域に根ざした医療機関としての責務を全うしています。
24時間365日、病棟業務全般の医療機器に対応する必要がある為、2020年度より当直勤務を開始しました。

プリセプター制度

入職者に対しては、計画的に成長を確認しながらのプリセプター制度を設けております。各業務枠において、一人立ちと認められるまでサポートすることを徹底しております。部門ごとに教育プログラムを作成し進捗を確認させながら、能力を十分引き出し育成する形態を採用しております。

目標面談・個人面談

業務内・業務外に関わらず、ストレスの多い医療現場において、悩んでいること、困っていることがあれば、気軽に相談が行えるように、定期的に話し合いの場を設けております。目標管理面談は、職員がどのように目標を設定し、どのように行動するのか、個人の成長を促すような取り組みを働きかける面談となっており、年2回ほど所属長と7月期、年度末に行っています。
『どうするか』を考えない人に『どうなるかは』は見えません。職員が抱える問題点や不安材料を取り除くため良好な職場環境下で勤務を行うことが出来るよう、日々配慮を行いながらバックアップしております。

院内・院外教育 ・資格取得

部署内の勉強会を、月2回行っております。日々従事している業務内容に関連したことや学会発表意識した取り組み、会で使用する資料作成は臨床現場で生かせる内容である事、チーム単位で勉強会を実施し全体の知識を共有、底上げを行っております。
臨床工学科全体で、学会・研究会・メーカー主催の講習会参加を後押しし、教育予算を申請し積極的に参加するよう行っています。年平均外部での学会等での発表は、3回ほど行っている状況です。認定専門資格の取得は病院全体で奨励し、病院機能の更なる発展に寄与しています。今後さらに多くの学会・研究会・セミナー参加し常に自己研鑽に努め、患者さまのとって質の高い医療の提供に繋げて参りたいと考えております。

当院の臨床工学関連 認定資格取得状況

  • 透析技術認定士 7名
  • 血液浄化関連専門臨床工学技士 1名
  • 呼吸療法認定士(三学会認定) 5名
  • 心血管インターベンション技師 2名
  • 体外循環技術認定士 1名
  • 医療機器情報コミュニケータ(MDIC認定) 1名
  • 特定高圧ガス取扱主任者 4名
  • コールドエバボレータ等保安管理者 1名
  • 第1種ME技術者 1名

2023年7月現在

過去3年間の学会発表実績

  • 日本透析医学会学術集会
  • 日本心血管インターベンション治療学会
  • カテーテルアブレーション関連秋季大会
  • 日本不整脈心電学会 植込みデバイス関連冬季大会

業務体制

安全で質の高い医療を提供するためには、適正に管理された医療機器を使用することが重要です。臨床工学科では、人の呼吸・循環・代謝の生命維持につながる機能を代行する装置、すなわち生命維持管理装置を医師の指示のもと、操作および保守管理することを業務としています。
現在、25名の臨床工学技士で組織されており、院内にある医療機器全般にわたって保守管理を行なっています。

血液浄化療法業務

血液透析とは、血液を体外循環させ、腎臓で排泄されるはずの物質/水分などを取り除く治療法です。臨床工学技士の業務は血液回路の準備/セッティング、開始時の穿刺・介助、透析中の患者さまの状態及び透析装置の監視、透析終了時の返血・抜針・止血、透析液の管理(エンドトキシン・生菌数測定)、採血データから導き出される至適透析を行う条件検討行っています。
また透析装置のメンテナンス等も行っております。透析装置は全25台を有し、うち5台はオンラインHDF・5台を間歇補液型IHDFが行える機種を配備しております。当院では、月水金2クール/火木土2クールで外来・入院の維持透析を行っています。高齢者に対してはよりマイルドな透析療法を選択し血行動態の安定を図りながら身体的負担に配慮しながら治療のサポートを行っています。
また、急性血液浄化療法の一環として、持続的腎代療法やSLED、必要に応じエンドトキシン吸着療法やLDL吸着療法/免疫吸着療法/血漿交換療法/腹水濾過濃縮再静注法等のアフェレシス療法も行っております。2021年9月より当院で超音波エコー下でのPTAが始まり、清潔野の介助・外回りの業務も従事しております。

血液浄化センター

血液浄化センター

透析装置の定期点検

透析装置の定期点検

アフェレシス療法

アフェレシス療法

シャントエコー管理

シャントエコー管理

透析患者経皮的シャント拡張術

透析患者経皮的シャント拡張術

心臓カテーテル業務(アブレーション・ペースメーカー業務含む)

心臓カテーテル検査とは、カテーテルという管を手・足の血管から心臓まで挿入し、冠動脈血管の状態、心臓の機能を評価し治療を行います。検査前の機器の立ち上げ、心電図電極の装着、ポリグラフおよびイメージングモダリティ等の操作、心内圧等の記録・監視を行っています。臨床工学技士がいち早く患者さまの状態を察知し、安全かつ周囲のスタッフが、仕事しやすくなるような連携を行い、効果的なチーム医療を実践し、患者さまにとって最適な治療の提供を心掛けています。また、ペースメーカー植込み患者さまのプログラマ操作、定期検査(ペースメーカー外来)の管理等の対応も行っています。

心臓カテーテル検査中

心臓カテーテル検査中

カテーテルアブレーション中

カテーテルアブレーション中

カテーテルアブレーション中

カテーテルアブレーション中

血管内画像診断装置操作中

血管内画像診断装置操作中

医療機器管理業務

病院内のME機器を中央一元管理し、医療機器の保守管理として日常点検や定期点検を計画的に策定します。また、病院スタッフに対する医療機器安全使用のための研修会も定期的に計画し行っております。ME室からの医療機器の貸出管理や、病棟にて使用された機器は使用ごとに一度ME室に返却され、精度点検/清拭を実施します。毎日病棟巡回し使用されている機器の運用把握、トラブル時の対応、適正使用されている状態を確認しながら巡回を行っています。必要に応じ機器の修理なども主な業務であります。
管理医療機器は、生体監視モニタ、輸注ポンプ、除細動器、AED、人工呼吸器、観血式他項目モニタ、補助循環機器、心臓血管外科関連機器、血液浄化関連機器、体外式心臓ペースメーカ、麻酔器、心臓カテーテル関連機器です。また、経腸栄養ポンプ、化学療法専用の輸液ポンプ、フットポンプ、低圧持続吸引器管理も行っています。

人工呼吸器点検

人工呼吸器点検

ME室

ME室

ICUでの持続的血液浄化療法

ICUでの持続的血液浄化療法

心臓血管外科業務・手術室業務

2020年4月1日より心臓血管外科が開設され、それに伴う人工心肺装置を扱った業務を行っております。人工心肺は心臓手術中の呼吸と循環を代行する治療で、医師看護師と密な連携を行い手術中の安全な人工心肺管理に努めています。
また、体外循環技術認定士取得を行うよう学会、研究会に積極的に参加しています。心臓カテーテルチームと強固な連携を築き、常に安全な医療機器の操作使用を心掛けております。また、脳外科領域によるナビゲーションシステムの操作や、全身麻酔装置の始業点検及び管理、各種手術室配置の医療機器のトラブル対応等も行っております。

人工心肺業務

人工心肺業務

人工心肺業務

人工心肺業務

てんかんセンター業務

難治性てんかんに対する迷走神経刺激療法(vagus nerve stimulation:VNS)で使用する、植込み型電気刺激発生装置(ジェネレータ)の定期検査、管理を行っております。ペースメーカー外来業務と同様、ステータス情報を読み取り、ジェネレータの日々の動作状態や設定を確認し、医師や看護師と連携して、患者さまに最適な治療を提供出来るように従事しております。

人工呼吸器業務(在宅呼吸管理を含む)

現在、16台の人工呼吸器を有し、保守管理、トラブル時の対応、回路交換、毎日2回の使用中点検、人工呼吸管理中の患者さまの他院や検査室への同行搬送 等を行っています。患者さまの呼吸状態、酸素化、換気の維持に注意を払い、夜間・緊急時にすぐ対応できるよう予め点検・準備しています。
また、在宅呼吸器を使用されている患者さまがレスパイト等の目的で一時的に入院される際、人工呼吸器の使用中点検等を行い、安心して過ごせるようサポートしております。

一日の流れ

当科では大きく分けて、2つの業務体制を確立しております。
血液浄化センターで行う血液透析業務、ME室中心で行う病棟管理業務と分けられます。

血液透析業務

7:30 透析準備業務
8:30 朝礼(カンファレンス)
8:35 午前患者入室、透析開始
11:00 休憩(30分)
13:15 午後患者入室、透析開始
15:00 夕礼(カンファレンス)
15:15 休憩(30分)
17:30 透析終了業務

病棟管理業務

7:30 麻酔器始業点検業務
8:30 朝礼(カンファレンス)
  • 手術室業務
  • 急性血液浄化業務
  • 心臓カテーテル業務
  • てんかんセンター業務
  • 人工呼吸器業務
  • 医療機器管理業務

(交代制で1時間休憩)

17:30 当直及び待機者による残業対応

スタッフ集合写真

病院見学

募集要項

職種 [新卒]臨床工学技士
雇用形態 常勤
勤務時間 [日勤]8:30~17:30
[早番]7:30~16:30
給与など [大卒]223,200円~
[専門学校卒]220,500円~
※諸手当・施設手当を含みます
休日・休暇 [常勤]8〜10日/月 年間115日
有給休暇 入職日3日間 6か月後7日間 初年度合計10日間
待遇・福利厚生 [昇給]年1回
[賞与]年2回(7月・12月)
[各種保険]健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
※週所定労働時間により加入
[交通費]全額支給(6か月分定期換算)
医療費減免制度
制服貸与
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[電話番号]047-300-2117(直通)
[メールアドレス] gyoutoku.jinji@gyo-toku.jp