脊椎・脊髄外科
診療体制
近年の高齢化社会に伴い、高血圧症や糖尿病、心疾患などの基礎疾患を有する割合が増加してきます。
内科的疾患を有している患者さまに対して、総合病院である強みを活かし他科と連携を図りながら安全に手術を行っております。
また、脊椎手術はより専門的知識と技術が必要となるため、学会活動を通し、最新の医療技術を積極的に取り入れおります。
対象疾患
主に頚部・腰部の痛み、肩こり、上下肢の痛みや痺れなどの症状がある方が対象となります。
対象は、上位頚椎から胸椎、腰仙椎までのあらゆる疾患(変形性頚椎症、変形性腰椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、後靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、脊椎感染症、脊椎外傷など)に対応しており、近年は骨粗鬆症の治療にも力を入れております。
治療方針
当院では、まず保存療法(投薬、リハビリ、ブロック注射、装具療法など)を基本方針とし、効果が不十分な症例では手術を検討します。
手術方法に関しては、なるべく体の負担を軽減させるような低侵襲手術を積極的に導入しています。
保存療法
- 投薬
- リハビリ
- ブロック注射
- 装具療法
この様な治療に効果が十分に得られない症例では、手術を検討します。
手術療法
1. 脊椎内視鏡手術
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症(1椎間)が良い適応です。傷口は2cm弱で、入院期間は約1過間です。
患者様の症状によっては、内視鏡手術が困難なこともありますので、その場合は従来の手術で行います。
2. 経皮的椎体形成術
圧迫骨折による腰痛で、保存治療に抵抗性の場合に手術を検討します。
骨折部をバルーンで拡大し、セメントを注入するため、即時性の疼痛軽滅効果があります。手術時間はおおよそ30分程度で、非常に低侵襲の手術です。
3. 側方進入椎体間固定術
腰椎すべり症や変性側弯で、インプラント手術が必要な症例や再手術症例などが適応です。出血量が従来の手術と比較して非常に少なく、筋肉の損傷も小さい低侵襲手術です。
症例によっては、本手術の適応外となる事があります。その場合は、従来の手術療法で行います。
(他院手術後)
(再手術後)
この症例は、他院で手術後に隣接椎間障害を発症し、再固定を行なった症例です。手術時間は約2時間30分程度で、出血量は100mlで手術可能でした。
4.診療実績
術式 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 |
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頚椎椎弓形成術 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | |||||
胸椎(除圧)固定術 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | ||||
腰椎除圧術(椎弓形成・切除) | 1 | 1 | 2 | |||||||
腰椎後側方固定術(PLF) | 4 | 2 | 3 | 9 | ||||||
腰椎椎体間固定術(PLIF,TLIF) | 1 | 2 | 1 | 4 | 4 | 12 | ||||
腰椎椎体間固定術(XLIF) | 1 | 2 | 1 | 4 | ||||||
内視鏡下椎間板摘出術 | 1 | 2 | 2 | 2 | 7 | |||||
内視鏡下椎弓切除術 | 2 | 1 | 1 | 4 | ||||||
経皮的椎体形成術 | 2 | 4 | 1 | 2 | 9 | |||||
脊椎変形矯正固定術 | 1 | 1 | ||||||||
その他 | 2 | 2 | ||||||||
合計 | 5 | 6 | 8 | 12 | 5 | 11 | 13 | 60 |
最後に
患者さまの最善と考える治療方法を提案させて頂き、一緒に相談しながら治療方針を決定していくオーダーメイド型の治療を目指しております。
他院で治療後の患者さまの相談にも応じております。お気軽にご相談ください。
外来担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 |
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午後 |
担当医表(PDF版のダウンロード)
休診・代診情報
医師紹介
脊椎・脊髄外科
早坂 豪(はやさか ごう)
専門分野 | 脊椎・脊髄外科 |
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略歴 | 平成16年 順天堂大学医学部卒業 平成17年 社会保険中央総合病院 平成19年 新葛飾病院 整形外科 平成21年 千葉中央メディカルセンター 整形外科 平成26年 JCHO 東京山手メディカルセンター 脊髄外科 平成30年 千葉中央メディカルセンター 脊椎脊髄センター 令和 4年 流山中央病院 整形外科 |
資格 |
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